討論ってこういうこと『三島由紀夫 VS 東大全共闘』
ちょっと前に、久しぶりに映画館に行ってきました。と、言っていたのですが、行き先はもちろん大好きな柏キネマ旬報シアターです。
こちらでは「友の会」という会員割引サービスがあります。年間費1000円がかかるのですが、いつも1100円くらいの割引料金で観られて、さらにポイントがたまると鑑賞券までもらえちゃうのです。
夫婦ふたりとも会員なのですが、コロナの影響で行けないのに、もらっていた鑑賞券の期限がきれてしまう…。。とがっくりしていました。
と、そこにキネマ旬報シアターの粋なはからいが。コロナの影響があった期間に関して、期限を延長してくれたのです。ありがたいー。映画館も大変なのに…、わたしたちも応援しないと…と思いました。
今回観てきた作品。
だいぶ前にも『豊饒の海』の舞台を見てきたと書いていたのですが、三島先生好きなもので。作品は読んでいるのですが、映像で見る機会がなかったので、気になっていたんです。
結果、本当に観てよかった。タイトルの通り、学生運動が激化する時代、東大全共闘と対立する意見を持つ三島由紀夫によって実現した討論についてのドキュメンタリーです。
一番すごいと思ったのが、そもそも「討論」をするという文化が当時にはまだあって、それがすごく注目を集めることだったということ。いまの時代、ほんとうの討論なんて日本で行われてているんだろうか?とも。
タイトルに「VS」とついているし、両者の考え方はまったく異なるものだったはずなのですが、観てびっくりしたのは、この議論がとても紳士的に進んでいくということ。お互いが〇〇についてどう思っているのか?それを質問をして、きちんと理解し、受け止めた上で持論を展開していく。
そもそも言葉を交わすことって、相手を傷つけるためじゃなくて、お互いを理解し合って歩み寄るためのものなんだと改めて感じました。そして、討論をすることが特別ではなかった当時、いかにその「言葉の力」が信じられていたのか、と。
みんなが匿名で、たった百数文十字の言葉だけを投げつけ合う今、このほんとうの討論を見たら驚くと思います。時代背景などわかりやすい解説が入るので、当時のことを知らない方とか、三島由紀夫に触れてこなかった方にも、全然楽しめる内容だと思います。
まだちょこちょこ上映している映画館もあるようなので、お近くでもし機会があればぜひ。もちろん感染対策をお忘れなく^^
コメント
でも、つい最近、会社で映画館行くの禁止と言われてしまいました。。貸し切り状態の映画館でもあればいいのですが。
あ、、ところで、コメント書けるようになりました!でも、名前の横の()がなぜかどうしても消えない(笑)
わーコメントありがとうございます。そうなんですよ、調べてみたらいま渋谷HUMAXでもやってるみたいですね。
でも、会社から映画館禁止って言われるんですね!?なにそれ、ほんとディストピア映画みたいじゃないですか。早く収まってほしいですね。
コメントのことも教えてくれてありがとうございました。()の件も、たしかに!このフォーマット、コメントのハードルが高すぎますね。失礼いたしました。